黄金町エリアマネジメントセンター > 黄金町バザール2015
Japanes / English

開催趣旨

テーマ:まちとともにあるアート

「アートによるまちの再生」というテーマのもと、2008年より始まった『黄金町バザール』は、横浜市の初黄・日ノ出町地区で地域のまちづくりに取組む「初黄・日ノ出町環境浄化推進協議会」と「黄金町エリアマネジメントセンター」が共同で開催するアートフェスティバルです。京浜急行線「日ノ出町駅」と「黄金町駅」の間にある高架下のスタジオを中心に、既存の建物や空地などまちなかを舞台に、これまで国内外から約180組のアーティストや建築家、デザイナーなどが参加してきました。

今年で第8回を迎える「黄金町バザール2015」は、これまでの経験と実績をもとに「まちとともにあるアート」をテーマに開催します。参加アーティストとして、アジアを中心に国内外から14組を迎え、約2ヶ月間にわたる滞在制作を通して新作を発表する「バザール・プログラム」と、特別プログラム「宮前正樹とワークショップ展」、「横浜市・成都市アーティスト・イン・レジデンス交流事業」の3つのアートプログラムを実施します。さらに会期中は、建築やまちづくりの視点を加えたプロジェクトやツアーを展開することで、黄金町のまちの歴史や魅力を再発見するとともに、まちの未来について考える機会となることを目指しています。


開催概要

タイトル黄金町バザール2015―まちとともにあるアート
会期2015年10月1日(木)−11月3日(火・祝)
会場京急線「日ノ出町駅」から「黄金町駅」間の高架下スタジオ、周辺のスタジオ、既存の店舗、屋外、他
開場時間11:00〜18:30
休場日月曜日(祝日の場合は翌火曜日)
入場料会期中有効のフリーパス 前売り:300円/当日:500円(中学生以下無料)
主催認定特定非営利活動法人黄金町エリアマネジメントセンター/初黄・日ノ出町環境浄化推進協議会
共催横浜市

参加アーティスト

「バザール・プログラム」、特別プログラム「宮前正樹とワークショップ展」、横浜市・成都市 アーティスト・イン・レジデンス交流事業の3つのアートプログラムで構成されます。

バザール・プログラム
注)名前、(出身国・現在活動拠点)で記載。
《Mobile Sound》2013年 / サウンドアートパフォーマンス / ワイヤレスマイク, PAサウンドシステム、モバイルサウンド、ループステーションエフェクト
アーノント・ノンヤオ/Arnont Nongyao
( タイ・チェンマイ )

[公募]
2003年チェンマイ美術大学ファインアート学科卒業。絵画科を卒業しながらも、サウンド、ビデオ、インスタレーション、サイトスペシフィックアート、パブリックアートなど様々なメディアと手法を扱う。振動(バイブレーション)への関心を軸に、振動に関わる実験的なアートプロジェクトを展開している。

《The Waves》2013-4年 / ビデオインスタレーション / 2'55"
キム・ウジン/Kim Woojin
( 韓国・京畿道 )

[推薦:Mite-Ugro]
1999年梨花女子大学西洋画科を卒業後、2012年イギリスのゴールドスミス・カレッジのファインアートコースの修士号を修得。ある特定された時代や空間の中で生きる人々を観察し、彼らの特殊な考え方について関心を持ちながら制作する。映像、プリント、絵画、インスタレーションなど、様々なメディアを用い、鑑賞者を作品の中に巻き込みながら、鑑賞者そのものも作品になるような仕掛けを探る。

推薦者:ミテーウグロ / チョ・スンギ(ディレクター)
「ミテーウグロ」は、光州ビエンナーレの開催やアジア文化殿堂の建立など、国策事業が実施される、光州広域市中心の市場にその拠点があり、2009年意思を共にするアーティストや企画者により設立された、非営利アートスペース、またそれを運営する主体団体である。国際アーティスト・イン・レジデンス事業、新人アーティストへの創作支援、海外交流展覧会、インディペンデント・キュレーターのワークショップを進めている。毎年「遊び暮らすレジデンス」を通してアジアを基盤とするアーティスト間の交流、文化交流も行っている。

《Light portrait》2014年 / 写真、ライトボックス
グエン・ホン・ゴック/Nguyen Hong Ngoc
(ベトナム・ホーチミンシティ)

[公募]
ベトナム美術大学卒業。美術史、美術批評を専攻する。2013年から光に興味をもち、哲学、物理学、宗教、心理学など多角的にリサーチをすすめる。彼女の作品は、形と素材、写真や身体とパフォーマンス、彫刻的な物体やインスタレーションとホログラムといった広域的な分野での実験に関わる。

《INCOGNITARIUM FUSCUM》2014年/ 石膏、土、石
写真提供:マニラ・メトロポリタン美術館
ジョセフ・ガブリエル/Joseph Gabriel
(フィリピン・マニラ)

[推薦:98Bコラボラトリー]
2013年フィリピン大学絵画科でBFAを取得。在学時には、フランス政府支援の交換プログラムとしてパリ国立高等芸術学院で彫刻を学び、主に立体作品を発表する。彫刻、インスタレーションは、刹那的な側面をもち、五感を刺激しながら、感知できるかできないか分からないほど些細なものへの接触を試みる。

推薦者:98B コラボラトリー/マリカ・コンスタンティーノ(共同ディレクター)
アート、デザイン、音楽、フィルムなど、クリエイティブな分野の実践者、クリエイティブな活動に関心をもつ一般市民を繋げるための活動拠点。マニラへの訪問者のためのインフォメーションセンター、レジデンスプログラム、トークイベント、アートマーケットなど様々な企画を展開している。

《SERBA-SERBI UANG》2013年/ シングルチャンネルビデオ / 4'00"
ナターシャ・ガブリエル・トンティ/
Natasha Gabriella Tontey
(インドネシア・ジョグジャカルタ)

[推薦:クンチ・カルチュラル・スタディーズ・センター]
ペリタ・ハラパン大学グラフィックデザイン学科を2011年に卒業。主に個々人がもつ恐れを主題に扱いながら、アート作品の制作と同時にデザインワークも行う。アートの実践として、虚構、夢、記憶などを分野横断的につなぎあわせることを試みている。デザインはコミュニケーションであり、アートは関心事であると捉える。

推薦者:クンチ・カルチュラル・スタディーズ・センター / アンタリクサ(歴史家、共同ディレクター)
文化的な批評精神をもち、許容範囲が広く、全ての人が力をもつインドネシア社会を実現するために1999年に設立されたNPO。実験的な精神と批評精神をもったカルチュラル・スタディーズを、大衆文化を利用してムーヴメントとして広げていくことを目標とする。

《boysclubofamerica》2014年 / 図鑑、切手、手紙など
岩竹理恵/Rie Iwatake
(日本・横浜)

[公募]
金沢美術工芸大学工芸科卒業、筑波大学大学院芸術研究科修了。2010年ペルー・リマ市にある天野博物館にて、2013年パリ市国際芸術都市アトリエにて1年間滞在し制作活動する。近年は写真やコラージュや映像を用いた表現で、日常場面とランドスケープや人体を扱った作品を制作している。

《予兆 omen》2014年 / アクリル・キャンヴァス
浦川大志/Taishi Urakawa
(日本・福岡)

[推薦:山野真悟(黄金町バザールディレクター)]
1994年福岡県生まれ、現在九州産業大学芸術学部在学中。2013年から福岡を中心に活動。物の存在や認識に関心を持ち、不定形な形の存在する絵画や流動的なインスタレーションなどを制作。

推薦者:山野真悟 (黄金町バザールディレクター)
1950年福岡県糟屋郡生まれ。1978年よりIAF芸術研究室を主宰、展覧会企画等をおこなう。1990年ミュージアム・シティ・プロジェクト事務局長に就任。1990年より隔年で街を使った美術展「ミュージアム・シティ・天神」をプロデュース。「まちとアート」をテーマに、プロジェクトやワークショップ等を多数てがける。2008年より「黄金町バザール」ディレクター、翌2009年黄金町エリアマネジメントセンター事務局長に就任、現在に至る。

《西荻サンタクロース》2014年 / 映像 / 30'00"
小鷹拓郎/Takuro Kotaka
(日本・東京)

[推薦:アートセンター・オンゴーイング]
2004年頃からアフリカや中東などを放浪し、制作活動を開始。2012年までリサイクルショップ「こたか商店」を経営。現在は映像制作を中心に、イベントの主催、コラムの執筆などをおこなっている。主な企画に、地域に埋もれた性愛文化を発掘した「国立奥多摩秘宝館」、堕落した修行僧達が集まる村を追い求めてお遍路修行の旅にでた「ようこそ!堕落お遍路村へ」、自作自演でお店を倒産させた「こたか商店やめろデモ」などがある。

推薦者:アートセンター・オンゴーイング / 小川希(代表)
アートセンター・オンゴーイングは、今の時代を担うアーティストを紹介するギャラリースペースや、交流の場としてのカフェ&バースペースの運営、独自のアーティストアーカイブを提供するライブラリースペースなどを併設する芸術複合施設。シンポジウムやライブなどのイベントも積極的に行い、現在進行形の表現の可能性を探る。

《ヨソノウチノナカノソト》2014年 / 陶
さかもとゆり/Yuri Sakamoto
(日本・横浜)

[推薦:水谷朋代(黄金町バザールキュラトリアルチーム)]
2005年多摩美術大学卒業。同年、第8回岡本太郎記念現代芸術大賞展優秀賞を受賞。2009年より黄金町を拠点に制作を始め、現在に至る。日常の関係性から生まれる違和感を手掛かりに制作を進めている。

推薦者:水谷朋代 (黄金町バザールキュラトリアルチーム)
1988年東京都生まれ。2013年首都大学東京大学院システムデザイン研究科インダストリアルアート学域卒業。「川俣正・東京インプログレス―隅田川からの眺め」「CIAN:地域芸術研究所」にコーディネーターとして参加しながら、公共の場でおこるアートプロジェクトにおける市民の参加の意義について研究する。2013年から黄金町エリアマネジメントセンターのアート部門担当として勤務。

《あなたは誰》2015年 / 写真
進藤冬華/Fuyuka Shindo
(日本・札幌)

[推薦:アートセンター・オンゴーイング]
2000年北海道教育大学芸術文化課程を卒業、2006年北アイルランドのアルスター大学ファインアートコース修了。手芸やそのほかのメディアを使って作品を制作する。自身が暮らす北海道やその周辺のサハリン、東北などを旅しこれらの地域で見られる工芸や手仕事をヒントに作品を制作する。

推薦者:アートセンター・オンゴーイング / 小川希(代表)
アートセンター・オンゴーイングは、今の時代を担うアーティストを紹介するギャラリースペースや、交流の場としてのカフェ&バースペースの運営、独自のアーティストアーカイブを提供するライブラリースペースなどを併設する芸術複合施設。シンポジウムやライブなどのイベントも積極的に行い、現在進行形の表現の可能性を探る。

《花嫁/最初の家/針子》2012年 / 板・銀箔・テンペラ
メリノ/Merino
(日本・横浜)

[推薦:李智希(黄金町バザールキュラトリアルチーム)]
中世イタリアルネッサンス期の技法「卵黄テンペラ」で絵画を制作。木の実や種で出来た建物やそこに暮らす人々を、いくつものエピソードを織り交ぜながら、仮想の村を10年以上描き続けている。2011年1月より黄金町の長期アーティスト・イン・レジデンスプログラムに参加し、現在に至る。

推薦者:李智希 (黄金町バザールキュラトリアルチーム)
1987年韓国ソウル生まれ、2007より来日、2012年多摩美術大学美術学部芸術学科卒業。日本植民地時代の韓国美術の研究を専門としながら、美術の知識と韓国語・日本語のコミュニケーションを生かし、2012年より黄金町エリアマネジメントセンターのアート部門担当として携わる。2015年より高架下スタジオ Site-Aギャラリーキュレーターとして企画展を手がけている。


特別プログラム「宮前正樹とワークショップ展」

1980年代にアーティストとして幅広い表現活動を展開し、43歳の若さで夭折した宮前正樹。本プロジェクトでは、その活動の中でも先駆的な取り組みであったワークショップに焦点を当て、故人となった宮前がレジデンス作家として「黄金町バザール2015」に参加するというコンセプトのもと、生前の宮前と交流のあったアーティストや美術関係者を招いて、宮前のワークショップを独自の視点と解釈で「再」制作する。
会期前半では、山本高之、藤木正則、開発好明の三名のアーティストが宮前のワークショップから着想を得た滞在制作を行い、彼らと宮前を知る関係者によるトークイベントも実施する。また会期後半では、各アーティストの滞在制作の成果とともに、宮前本人の作品や関係資料など展示する。宮前の没後15年の今年、宮前の活動を創造・発展的に検証することは、80年代のアートシーンや日本社会について再考するだけでなく、今日ますます興隆する参加型アート、ワークショップのあり方について新たな視座をもたらす機会となるだろう。

主催 宮前正樹とワークショップ展実行委員会
共催 認定NPO法人黄金町エリアマネジメントセンター
助成 公益財団法人朝日新聞文化財団
 

*参考写真
開発好明《もぐらTV》2014年
*参考写真
山本高之《きみのみらいをおしえます》2012年

横浜市・成都市 アーティスト・イン・レジデンス交流事業

公益財団法人横浜市芸術文化振興財団(日本・横浜市)とA4 Contemporary Arts Center(中国・成都市)と認定NPO法人黄金町エリアマネジメントセンター(日本・横浜市)による、文化芸術活動交流事業です。

横浜市は現在、「文化芸術創造都市(クリエイティブ・シティ)・横浜」構想の実現と、アジア各都市との文化交流をすすめるための様々な文化事業を展開しています。本プロジェクトは、その趣旨に鑑み、アジアを拠点に活動する新進アーティスト・ディレクター等に制作と発表の機会を提供することで、彼らの活動を支援することを目的としています。また、アーティスト等が一定期間横浜で滞在制作を行うことで、横浜市が目指す「創造界隈」の形成に寄与すると同時に、滞在アーティストと市民との交流を通し、文化芸術の持つ「創造性」を生かした地域づくりの一助となることを目的としています。

《The Isometric》2014年 / X線フィルム、草、木
ザン・ジン/Zhang Jin
(中国・成都)

[横浜市・成都市 アーティスト・イン・レジデンス交流事業]
2008年 NYU工科大学博士号終了、その後成都市(中国)に戻り、古代シルクロードの歴史を研究し、数十点の写真作品を制作。彼の興味はアートと他分野の領域を超えた図像である。最近の作品では現存するものと科学とをあわせたインスタレーションの作品が多く、真実を保留にし、新しい可能性を探っている。

《ミニチュア架空の町 黄金町》2015年/ スチレンボードにプロジェクションマッピング
吉本直紀/Naoki Yoshimoto(日本・横浜)

[横浜市・成都市 アーティスト・イン・レジデンス交流事業]
十年の渡米生活後、映画を軸とした様々な表現活動から実験、ドラマ、ドキュメンタリー、マルチパフォーマンス、演劇まで映画・映像表現の幅広い可能性を追求。2013年より黄金町へ活動拠点を移動。黄金町バザール2014で初インスタレーションに挑む。2015年7月、中国・成都へ2ヶ月のレジデンスプログラムに参加。


入場料

『黄金町バザール2015』は有料の展覧会です。会期中有効のパスポートを購入すると、展覧会を何度でも鑑賞することができます。前売り販売でお得にご購入いただけます。
前売り 300円[販売期間|2015年8月1日(土)〜9月30日(水)]
当日 500円[販売期間|2015年10月1日(木)〜11月3日(火・祝)]
※中学生以下無料。
※前売りは引き換え券を発行いたします。

アクセス

京急線 「日ノ出町駅」または「黄金町駅」で下車、徒歩約3分
JR 横浜市市営地下鉄 「桜木町駅」より徒歩15分
JR 「関内駅」より徒歩15分
横浜市市営地下鉄「伊勢佐木長者町駅」より徒歩10分
桜木町駅前から、市営バス156系統で「日ノ出町1丁目(日ノ出町駅前)」下車、徒歩約3分
横浜駅前から、江ノ電バス2101、4201統計で「日ノ出町1丁目(日ノ出町駅前)」下車、徒歩約3分
赤レンガ倉庫から、みなとみらい100円バスで「日ノ出町1丁目(日ノ出町駅前)」下車、徒歩約3分
※みなとみらい100円バスは、土日祝日・学校休み期間のみ運行
成田空港から、リムジンバスで「横浜駅(YCAT)」(所要時間:約85分)下車後、京急線 「日ノ出町駅」または「黄金町駅」で下車、徒歩約3分
羽田空港から、リムジンバスで「横浜駅(YCAT)」下車(所要時間:約30分)下車後、京急線 「日ノ出町駅」または「黄金町駅」で下車、徒歩約3分
※当施設に駐車場はございません。

お問い合わせ

koganechobazaar

認定NPO法人黄金町エリアマネジメントセンター
横浜市中区日ノ出町2-158
Tel:045-261-5467 Fax:045-325-7222
Mail:info@koganecho.net
www.koganecho.net/koganecho-bazaar-2015