黄金町バザール2015

「黄金町バザール2015 まちとともにあるアート」について

今年で8回目を迎える「黄金町バザール2015」は「まちとともにあるアート」をテーマに開催します。これまでの経験や実績をもとに、“アート”と“まちづくり”の2つの視点から黄金町のまちを再考していきます。

アートプロジェクトでは、アジアを中心に国内外から14組のアーティストを迎え、3つのプログラムを展開します。一つめは、アーティストが約2ヶ月間にわたる滞在制作をとおして新作を発表する「バザール・プログラム」。二つめは、1980年代から90年代にアーティストとして幅広い表現活動をし、43歳の若さで亡くなった宮前正樹のワークショップ活動に焦点をあてた特別プログラム「宮前正樹とワークショップ展」。三つめは、中国・成都市と双方にアーティストを派遣する「横浜市・成都市アーティスト・イン・レジデンス交流事業」。さらに会期中は、黄金町バザール2008に参加したアーティスト田中千智の個展を同時開催します。

まちプロジェクトでは、「まちにくわえる」、「まちをよむ」、「まちをひらく」の3つのプログラムとして、建物のリノベーション空間の公開や、まちをリサーチするため会議の開催、アーティストと地域商店との共同企画を実施します。これらを通じて、黄金町のまちの歴史や魅力を再発見するとともに、まちの未来について考えます。

「黄金町バザール2015ーまちとともにあるアート」をとおして、地域とアートが共存し、新しいコミュニティと出会う機会となることを期待しています。

アーティストインレジデンスの様子

黄金町バザール2014の展示風景

ディレクターメッセージ

黄金町バザールの大きな特徴は、この展覧会がアーティスト・イン・レジデンスの延長として開催されるということです。

国内外のアーティストが、2ヶ月から3ヶ月の滞在を行い、新作を制作し、発表します。その間にアーティストはお互い同士や、また地域の人たちとの交流を深めています。

今年は参加アーティストの多くが会期中も黄金町に滞在する予定です。 これは観客のみなさんとアーティストの間に交流の機会が生まれることを想定しています。作品だけではなく、その作品をつくったアーティストとの出会いは、アーティストの考えや作品の背景にある社会性について理解を深める機会になると思います。

そして今年はさらに黄金町のまちづくりの手法のひとつである、建物のリノベーションに着目してみました。公募で選ばれた建築家やアーティストのみなさんのアイデアで既存の建物をそれぞれ改装し、会期中公開します。 それらの建物は会期終了後用途に沿って実際に活用されます。

今年もまた黄金町がどのように変化したかを見ていただきたいと思います。そしてぜひアーティストに会いに来て下さい。

黄金町バザールディレクター 山野真悟

開催概要

タイトル黄金町バザール2015―まちとともにあるアート
会期2015年10月1日(木)−11月3日(火・祝)
会場京急線「日ノ出町駅」から「黄金町駅」間の高架下スタジオ、周辺のスタジオ、既存の店舗、屋外、他
開場時間11:00〜18:30
休場日 10月5日(月)、10月13日(火)、10月19日(月)、10月26日(月)
入場料 会期中有効のパスポート 前売:300円/当日:500円(中学生以下無料)
主催認定特定非営利活動法人黄金町エリアマネジメントセンター/初黄・日ノ出町環境浄化推進協議会
共催横浜市
後援神奈川県/公益財団法人横浜市芸術文化振興財団
協賛 京浜急行電鉄株式会社/アサヒビール株式会社/アサヒ飲料株式会社
協力神奈川県警察本部/神奈川県伊勢佐木警察署/公益社団法人横浜中法人会/日ノ出町町内会/初黄町内会/初黄日商店会/Kogane­-X Lab.運営委員会/公立大学法人横浜市立大学/98BCOLLABoratory/Art Center Ongoing/KUNCI Cultural Studies Center/Mite­Ugro/Zero Station/
A4 Contemporary Arts Center
助成

「黄金町バザール」について

「アートによるまちの再生」というテーマのもと、2008年より始まった『黄金町バザール』は、横浜市の初黄・日ノ出町地区で地域のまちづくりに取組む「初黄・日ノ出町環境浄化推進協議会」と「黄金町エリアマネジメントセンター」が共同で開催するアートフェスティバルです。京浜急行線「日ノ出町駅」と「黄金町駅」の間にある高架下のスタジオを中心に、その周辺に広がる既存の小規模な建物や空地など、まちの中を舞台に、これまで国内外から約180組のアーティストや建築家、デザイナーが参加し、アートをとおして豊かな経験が生まれる場をつくることを目指しています。