ベトナムの若手グラフィティライター
ライヤー・ベンが、9月11日(木)より
約1ヶ月の公開壁画制作をスタート!
5m×6mにわたる黄金町の建物の壁面に、毎日異なる壁画が出現!
コマ撮りにしてアニメーションにまとめる超大作!!
スケッチのアニメーションは以下URLよりご覧いただけます!
https://vimeo.com/105841791
【公開制作期間】2014年9月11日(木)~10月9日(木) ※壁画が完成次第終了
【制作時間】9時~17時(予定)
【制作場所】ハツネウィング壁面(横浜市中区初音町1-21-7)
※天候などの状況により制作していない場合があります
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壁画のモチーフとなるのは、ライヤー・ベンがベトナムで継続的に調査・記録・収集をしている"シュガー・ケイン・レイディー(さとうきび娘)"です。
シュガー・ケイン・レイディーは、1965年に始まるベトナム戦争以前の南ベトナムにおいて、さとうきびジュースの広告媒体として屋台の壁面に描かれてきました。しかし、1990年ベトナムが自国を世界へと開き、体制を変えて以降、国の情勢とともにその姿を変え、今では消滅しつつあります。
ライヤー・ベンは、このシュガー・ケイン・レイディーを、南ベトナム時代における資本主義社会のアイコンと捉え、国、人々、歴史の"記憶"の象徴として用いてきました。南ベトナム特有のものでありながら、資本主義社会の広告文化のステレオタイプといえる、シュガー・ケイン・レイディー。彼が描く"彼女"の像は、ベトナムのみならず、世界中のどこかでいままさに無くなりつつある" 記憶 "と重なります。
このシュガー・ケイン・レイディーをモチーフとして、今回はストップアニメーションの手法を用いた壁画の制作に取り組みます。壁画制作の過程をコマ撮りで撮影し、最終的には完成した壁画と同時に、その過程をアニメーションとして記録・発表します。
グラフィティアーティストのバックグラウンドを持つ彼の作品は、都市の中で姿を変えながら、新たな"彼女"の物語を紡ぎだします。
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ライヤー・ベン Liar Ben(ベトナム・ホーチミン)
[ゼロステーション推薦]
2013年よりグラフィティ・ライターとして活動中。高校卒業後、2008年ホーチミン芸術大学に入学し、絹絵を専攻。大学在籍中の2011年から、ゼロステーションで活動を始め、アートプロジェクトの計画や企画を学ぶ。その後、ストリートアートを再開し、キャラクター作りを行っている。スプレーペイントを使った壁画や、映像、コンピューターデザイン作品を制作している。