まちづくり

Town Planning

 初黄・日ノ出町地区は、かつて売買春等を行う違法な小規模店舗が約250件(2004年)に達し、古くからの店舗や地域住民の転出が生じるなど、生活環境の悪化が地域の深刻な問題となっていました。そのような状況のもと2003年11月、地域住民によって設立された「初黄・日ノ出町環境浄化推進協議会」(以下協議会)は、行政・警察・大学等と連携しながら、安全・安心のまちづくりを推進してきました。そして、2005年1月、神奈川県警察本部はバイバイ作戦を実施し、違法な特殊飲食店の営業を閉鎖し、現在も24時間体制の警備が続いています。そして2008年、京浜急行電鉄と横浜市の協力により高架下に文化芸術スタジオが建設され、アートを生かした新しいまちづくりを目指し、地域住民、行政、警察、企業、大学、美術関係者が集まった実行委員会によって「黄金町バザール2008」が開催されました。その後、継続的かつ総合的にまちづくりを推進するために「特定非営利活動法人黄金町エリアマネジメントセンター」が2009年4月に設立されました。その黄金町エリアマネジメントセンターでは、黄金町バザールを毎年開催している他、毎月第2日曜日にはオープンスタジオというイベントを通じて、日常的なにぎわいの創出と地域・アーティストの交流の促進を図ってきました。また、安心・安全なまちづくり活動を先導する協議会が行う活動の企画・運営を支援するとともに、協議会の各部会が実施する様々な取組みにおいて協働を図り安全・安心なまちづくり活動に取り組んでいます。

安全・安心の獲得に向けた施設の活用

○夜間における映像作品の投影アートの力によって防犯性を高めることを目指し、夜間映像作品を路上や建物の外壁、高架等へ投影を行っています。建物の外壁への投影は、NPOが管理している小規模店舗の外壁を活用し景観実験として、アーティストと協働で実施しました。

志村信裕《Red carpet》2010

志村信裕《Red carpet》2010

志村信裕《赤い靴》2009

志村信裕《赤い靴》2009

瀧健太郎《invitation2》2011

瀧健太郎《invitation2》2011

機材メンテナンスや悪天候などで投影行っていない場合もございます。ご注意ください。(ニュースにてお知らせ致します。)

空き店舗の有効活用と街並みの再構成

施設管理状況
2008年の黄金町バザールの開催から3年が経過し、NPOが管理している施設で活用可能なスペース数は90件(内13件が未使用)となっています。(2012年5月現在)各施設は、制作スタジオ、レジデンススペース、カフェ・ショップ、展覧会・イベント等に活用しています。

コンバージョンの実施
小規模店舗を中心とした管理施設に対して、アーティストのスタジオやショップ・カフェ等へコンバージョンを実施することで空き店舗の活用を促進しています。

Architecture Planet Project(黄金町バザール2010)
建築そのものを作品として見せるようなコンバージョンの手法。長屋のような小規模店舗の個々の空間と5組の建築が対峙するとき、まちの持っている時間や状態などから要素を抽出しデザインを試みました。その課程から導き出された解として空間は全く異なる5つのスペースとして共生しています。

  • APP 平面図
  • 外観
  • Space A 《レッドライト・ヨコハマ》吉村靖孝/吉村靖孝建築設計事務所
  • Space B 《「カタチ」が生み出す過去と未来》青島琢治(青島琢冶建築設計事務所)
  • Space C 《ぱたぱた・ガッチリ・其のまんま》Wit Pimkanchanapong+遠藤治郎
  • Space D 《黄金町APPプロジェクトに関して》西田司 + 梁井理恵/オンデザイン
  • Space E 《テーブルがつくる風景》高橋晶子 + 高橋寛/ワークステーション
ハツネウィング

かつて、「パフィー通り」と呼ばれていた通りに面して立ち並ぶハツネウィングは、4つの棟に分かれており、されにその1棟が数個に区分されています。その内、NPOが管理している小規模店舗はアーティストのアトリエへとコンバージョンし、活用しています。それらの施設は、歯抜け状に立地し、以前の状態のまま小規模店舗と隣合わせで混在しています。通りの景観形成を意識し、このような景観を上手く活用した街並みを創出することが必要とされています。

  • 通りの景観
  • ハツネウィングA-1 太湯雅晴(美術作家)
  • ハツネウィングB-1 倉敷芸術科大学(大学・活動拠点)
  • ハツネウィングD-1 ぶち木工(木工屋)
八番館

黄金町バザール2011のプログラムとして滞在制作とその成果としての展覧会という構成であったことから、基礎的な整備を実施したのち、アーティストが滞在・制作し、空間そのものを見せるような形でコンバージョンを実施しました。

八番館
ハツネハウス/Café★

小規模店舗として使用されていた場所をフランスのアーティスト、ジャンリュック・ヴィルムートにより、インスタレーション空間とカフェスペースとして再生。室内の壁、天井、床には照明を内蔵し黒い壁面で覆い、星空をイメージさせる空間へと変貌させました。一方外観及びカフェ部分は白一色で構成されるなど、カラースキームによって空間を対比させています。

ハツネハウス/Café★
空き家活用事業
住まい・まちづくり担い手支援機構・平成23年度長期優良住宅等推進環境整備事業

当事業は当地域における新しい空き家流通モデルを構築するため、特徴的かつ最も流動的でない空き「店舗+住居」という形態に注目しています。そして、そのパッケージを基に「店舗+住居」という形態のままアーティストやクリエイターへ転貸するシステムの有効性を調査研究することで、創造産業の集積と職住近接による新しい都心居住の可能性を検討・検証することを目的としています。

住まい・まちづくり担い手支援機構・平成23年度長期優良住宅等推進環境整備事業 平成23年度「空き家等活用推進事業」活動報告書 「創造的な人材の職住近接を目指した空き家流通促進に関するシステムづくり~新しい都心居住を目指して~」 のダウンロードは住まい・まちづくり担い手支援機構のホームページから可能です。

マスタープランの実現に向けた取組

かいだん広場整備事業-ヨコハマ市民まち普請事業 2009年度、協議会メンバーや地域住民有志、NPOが協働しチームひろばを結成し、横浜市都市整備局地域まちづくり課が主催する「ヨコハマ市民まち普請事業」へ応募。整備内容は、まちの将来像を考えるまちづくりワークショップにて多く出された「集いの広場が必要である」という声をもとに、京浜急行の高架下を整備の候補地として、「かいだん広場」を提案しました。

構想から整備までのスケジュール

2010年4月 チームひろば結成 / 2010年6月 1次コンテスト参加・通過

2010年9月10月 モックアップによる検討
地域住民によるワークショップへの参加/プラン提示・意見交換

2011年2月 2次コンテスト参加・助成決定

2011年8月6日・7日 住民参加の塗装作業(ワークショップ)

2011年8月14日 かいだん広場お披露目会の開催

京急高架下スタジオ整備の推進

黄金スタジオ、日ノ出スタジオに続き、黄金橋から末吉橋間の高架下に、スタジオが建設されました。まちづくり井戸端会議(ワークショップ)に出された意見をもとに建物の機能が決まり、平成22年度から設計が開始されました。各機能に合わせて高架下に4つ施設を整備する内、黄金町バザール2011に合わせてSiteAギャラリーとSiteD集会所の2棟が完成しました。2012年度に他の2棟が完成し、 今後まちづくりの拠点施設として機能していくことが期待されています。

SiteA 設計:コンテンポラリーズ

SiteB 設計:STUDIO 2A 2012年6月現在建設中

SiteC 設計:ワークステーション 2012年6月現在建設中

SiteD 設計:小泉アトリエ

まちのルールづくり-まちづくり協定策定に向けての検討

2009年度から検討されてきたまちのルールを「まちづくり協定」として素案を作成し「まちづくり井戸端会議」にて検証を行いました。当地域は、横浜市が施行する街づくり協議地区に指定されており、建物の建設に際しては、協議会との協議が必要となっていますが、強制力を持っておらず、また、協議内容も制限されていることから、まちづくり協定はそれを補完するツールとして、より具体的な協議事項を定めています。今後は、地域におけるルールの周知と横浜市の地域まちづくりルールとして認定されることを目指していきます。

まちづくりの基本的な考え方
  • 回遊性を高める
  • まちのにぎわいを連続させ、特徴のある街並みをつくる
  • 明るく見通しの良い、安全で安心な街並みをつくる
  • 魅力的な景観をつくる
  • お互いに交流し、マナーを守る暮らしやすいまちをつくる
  • 環境を大切にするまちをつくる
  • 大岡川等の自然や歴史を大切にする
主なルール
  • 建物・敷地に関するルール
  • 平戸桜木線沿い、大岡川沿いの建物の1階部分は、極力商業施設とします
  • 風紀を乱すなど周囲に迷惑を及ぼす用途は禁止します
  • 敷地内に公開の通り抜け通路を積極的に設け、地域の回遊性向上に寄与しましょう
  • 暮らしや活動に関するルール
  • 防犯パトロールなど、地域の安全・安心の活動に積極的に参加しましょう
  • 町内会に加入し、地域の行事・交流会等へ積極的に参加しましょう
  • 各店舗、飲食店、製造者は、アーティスト等と連携し、この地域の名物をつくるよう努めましょう
  • 黄金町エリアマネジメントセンター
  • 〒231-0066
    横浜市中区日ノ出町2-158
  • TEL : 045-261-5467
  • FAX : 045-325-7222
  • KOGANECHO AREA
    MANAGEMENT CENTER
  • 2-158 Hinodecho,Nakaku,
    Yokohama,Kanagawa,
    231-0066,JAPAN
  • TEL : +81-(0)45-261-5467
  • FAX : +81-(0)45-325-7222
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