アジアの現在を探る、同世代のアーティストとキュレーターによる本音トークの2日間

3つのラウンドテーブル

各々の立場から、アジア地域内のネットワーク作りに取組んでいるキュレーターが、アジアのアートの新たな展開について意見交換を行います。

タイムテーブル

11:00-13:00 
マリカ・コンスタンティーノ(98Bコラボラトリー/共同ディレクター/マニラ)
スッティラット・スパパリンヤ(チェンマイ・アート・コレクティブ/代表/チェンマイ)
司会:平野真弓(リサーチャー、キュレーター/横浜・マニラ)
マリカ・コンスタンティーノ(98Bコラボラトリー/共同ディレクター/マニラ)
マニラを拠点に国内外で活躍するアーティスト。アートの社会普及を目指し、個人の作品制作と発表の他、執筆、展覧会企画、美術教育など幅広い活動に取り組んでいる。アートを体験することで引き起こされる、脳への刺激、考え方の変化を探るべく、様々な企画を通して、アートを日常生活に接触させることを目指している。フィリピン大学建築学部卒業後、同大学で美術を学ぶ。98B共同ディレクター。
98Bコラボラトリー
アート、デザイン、音楽、フィルムなど、クリエイティブな分野の実践者、クリエイティブな活動に関心をもつ一般市民を繋げるための活動拠点。多彩名プログラムの開催を通して、多様性の推進創造的活動への参加につながる、交流の場作りに取組んでいる。様々な立場の人々を活動に巻き込むことで、アートと社会の架け橋となることを目指す。
スッティラット・スパパリンヤ(チェンマイ・アート・コレクティブ/代表/チェンマイ)
映像インスタレーション・アーティスト。現在、タイ・チェンマイを拠点に活動。チェンマイ大学芸術学部絵画学科卒業後、ライプツィヒ視覚芸術アカデミー・メディア・アート学科大学院卒業(ドイツ)。『International Incheon Woman Artists’ Biennale 2009』の共同キュレーター(韓国、インチョン)や『Lifescapes: South East Asian Film Festival』(2011、2012)を共同主催。2012年トーキョーワンダーサイトの国際クリエーター・イン・レジデンス・プログラムに参加。チェンマイ・アート・コレクティブ(CAC)代表。
チェンマイ・アート・コレクティブ(CAC)
チェンマイを拠点に2013年1月より活動開始。チェンマイのアートに関わる人、スペースやその他の情報が集積するオンライン・プラットホーム作りに取組んでいる。アートイベントやスペースや人の居場所が一目で分かるようなオンラインマップを制作すると同時に、関連情報の収集と作成を行っている。オンラインを主な情報発信源に、実際に人が動き活動を活性化し、アートコミュニティと観客の育成を目指している。
平野真弓(リサーチャー、キュレーター/横浜・マニラ)
『黄金町バザール』のキュレーターを経て、現在、日本財団APIフェローとしてマニラを拠点にアーティスト・コレクティブの活動を調査中。最近のプロジェクトに、98B Art COLLABoratory(マニラ)との共同企画『YokohaManila』、KUNCI Cultural Studies Center(ジョグジャカルタ)との共同企画『PPP』など。「Alternative Route:迂回路」企画者。ニューヨーク州Center for Curatorial Studies, Bard College修了。2005年『横浜トリエンナーレ』キュラトリアルスタッフ。
14:00-16:00 
グエン・ニュー・フイ(ゼロ・ステーション/ディレクター/ホーチミン)
山野真悟(黄金町バザール/ディレクター/横浜)
司会:小川希(アートセンター・オンゴーイング/代表/東京)
グエン・ニュー・フイ(ゼロ・ステーション/ディレクター/ホーチミン)
1971年生まれ。アーティスト、キュレーター、美術批評家、詩人。現在と過去の関係と、異なる時空間への介在を主題に活動を展開。日本、フランス、アメリカなどベトナム国外でも精力的に作品を発表している。ベトナムの現代美術と文化や美術理論に関するテキストの執筆、翻訳や出版にも取り組んでいる。シンガポール美術館でのシンポジウム「Vietnam Art Post-Doimoi」(2008)や国際交流基金主催の「Asian Curator Conference」(2010)などの国際会議にゲストスピーカーとして登壇。「シンガポール・ビエンナーレ2013」の共同キュレーター。。
ゼロ・ステーション
スタジオ、展示空間、宿泊施設をもつ。ベトナムのアーティストと海外のアーティストが、対話し、共に考え、共に活動に取組む機会の創出を主なミッションとする。www.zerostationvn.org
山野真悟(黄金町バザール/ディレクター/横浜)
1950年福岡県生まれ。1971年美学校銅版画教場卒。1970年代より福岡を拠点に美術作家として活動。また、IAF芸術研究室を主宰、展覧会企画等をおこなう。1990年より街を使った美術展「ミュージアム・シティ・天神」をプロデュース。その後も「まちとアート」をテーマに、アート企画、ワークショップ等を多数てがける。2005年「横浜トリエンナーレ2005」ではキュレーターを務めた。2008年より「黄金町バザール」ディレクター、2009年よりNPO法人黄金町エリアマネジメントセンター事務局長。
黄金町バザール
『黄金町バザール』は、横浜市中区黄金町エリアでアートによるまちの再生に取組む、NPO法人黄金町エリアマネジメントセンターが主催するアートフェスティバル。「街」という日常の空間を舞台に、2008年より毎年秋に開催し、国内外のアーティスト、キュレーター、建築家を招聘してきました。『黄金町バザール』の開催をきっかけに、若手クリエイターの実験の場として街を開放し、地域コミュニティに新たな可能性が生み出されることを目指す。
小川希(アートセンター・オンゴーイング/代表/東京)
1976年東京生まれ。2004年 東京大学大学院学際情報学府修士課程修了。2008年、吉祥寺に芸術複合施設Art Center Ongoingを設立。同施設代表。
アートセンター・オンゴーイング
アートセンター・オンゴーイングは今の時代を担うアーティストを紹介するギャラリースペースや、交流の場としてのカフェ&バースペースの運営、独自のアーティストアーカイブを提供するライブラリースペースなどを併設する芸術複合施設。シンポジウムやライブなどのイベントも積極的に行い、現在進行形の表現の可能性を探る。
16:00-18:00 
アンタリクサ(クンチ・カルチュラル・スタディーズ・センター/リサーチャー/ジョグジャカルタ)
リヤ・ワン(關渡美術館/キュレーター/台北)
司会:木村絵理子(横浜美術館・ヨコハマトリエンナーレ2014/キュレーター/横浜)
アンタリクサ(クンチ・カルチュラル・スタディーズ・センター/リサーチャー/ジョグジャカルタ)
研究者、クンチ・カルチュラル・スタディーズ・センター共同設立者。インドネシアの文化芸術を研究対象とし、数々の出版物への寄稿、ドクメンタを含む国際展の企画に参加。著書に『Tuan Tanah Kawin Muda: Hubungan Seni Rupa-LEKRA 1950-1965 (The Linkage Between the Art and Institute of People's Culture in Indonesia 1950-1965)』。現在、日本植民地支配下の1940年代インドネシアのアートを主題に論文を執筆中。
クンチ・カルチュラル・スタディーズ・センター
文化的な批評精神をもち、許容範囲が広く、全ての人が力をもつインドネシア社会を実現するために1999年に設立されたNPO。実験的な精神と批評精神をもったカルチュラル・スタディーズを、大衆文化を利用してムーヴメントとして広げていくことを目標とする。
http://kunci.or.id
リヤ・ワン(關渡美術館/キュレーター/台北)
台湾生まれ。リーズ大学美術館・博物館研究修士課程終了(イギリス)。台湾の博物館や政府組織で活動。博物館マネージメントとアート・アドミニストレーションを専門とする。巡回展『BABY LOVE』(フランス、台湾、アメリカ、オーストラリア、ノルウェイ)、『Digital Arts Creation Program』(国立台湾美術館)、『台北国際花の博覧会2010』、『SKY-2011 Asia Plate & Print Exhibition』や『關渡ビエンナーレ2012』のコーディネーションを手がける。現在、關渡美術館キュレーター。
關渡美術館
台湾で最初に設立された大学美術館。主に台湾やアジアの状況を反映した展覧会の企画の他、2008年より關渡ビエンナーレの開催を行っている。アカデミックな要素を持ちながら、大学と地域コミュニティとのつながりを形成することを理念におき、アート教育と社会教育に取り組んでいる。海外からアーティストを展覧会に招聘することで、国際的な対話が行われるプラットフォームとなることを目指す。
木村絵理子(横浜美術館/主任学芸員/横浜)

2000年より同館学芸員として勤務。現代美術の展覧会を中心に企画。横浜美術館での最近の主な企画展に、「Welcome to the Jungle 熱々!東南アジアの現代美術」展(2013、熊本市現代美術館へ巡回)、「奈良美智:君や僕にちょっと似ている」展(2012-13、青森県立美術館/熊本市現代美術館へ巡回)、「高嶺格:とおくてよくみえない」展(2011、広島市現代美術館/IKON Gallery、バーミンガム/鹿児島県霧島アートの森へ巡回)「束芋:断面の世代」展(2009-10、国立国際美術館へ巡回)「金氏徹平:溶け出す都市、空白の森」展(2009)。グループ展「GOTH –ゴス–」(2007-08/肉体的生と身体に対する執着を現代美術におけるゴスと捉え、内外のアーティスト6組を紹介)。 など。このほか、ゲスト・キュレーターとして館外の企画に携わることや、美術雑誌等での執筆、大学やシンポジウムへの出講など。2005年の横浜トリエンナーレではキュラトリアル・チームに加わった。

横浜美術館
横浜美術館は近・現代美術の鑑賞と市民の創造活動に寄与し、豊かな市民文化の形成に役立つことを目標に1989年に開館。国際的な港町、横浜にふさわしい美術館として、当館は1859年の横浜開港以降の美術に焦点をあて、内外の作品収集に努め、展覧会を開催してきました。中でも写真は、日本における写真技術招来の地のひとつである横浜ならではの優れたコレクションを形成する。また市民や子ども達に創造の場を提供し、その活動を支援することを大きな柱として、アトリエでの創作活動を充実させている。さらに美術の調査・研究ともに普及振興にも貢献するため、美術図書、映像資料を閲覧できる美術情報センターの充実も進める。併せて、横浜トリエンナーレにおいては、第4回展からメイン会場のひとつとなり、同展の継続性を視野に入れた活動を行う。